JCI認証取得に向けた取り組みと今後のビジョン
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業種
病院・診療所・歯科
- 種別 レポート
2016年07月02日、日本橋ライフサイエンスハブにて「医療の質と安全の向上フォーラム “医療の質向上と安全性確保の取り組み事例紹介” ~JCI認証取得に向けた取り組みと今後のビジョン~」を開催しました。
基調講演1
埼玉医科大学国際医療センターの小山 勇 病院長より、埼玉医科大学国際医療センターの取り組み事例を踏まえながら、JCI認証の意義・目的についてお伝えいただきました。まず、JCI認証プロジェクトを推進するにあたり、「病院単体ではなく、法人レベルで管理運営組織改革とトップマネジメントのリーダーシップを強化すること」が必要であると強くお伝えいただきました。また、JCIの要求事項への対応については、他病院の事例等を参考に審査対応レベルで検討するのではなく、「医療の質向上のために自分たちのポリシーを設定し、それを実現するプロセス整備をすること」が重要であり、このポリシー・プロセス・システムを職員全体に理解・徹底させることが非常に難しいと述べられています。
基調講演2
順天堂大学医学部附属順天堂医院の堀 賢 教授より、「クォンティティ(実績)からクォリティ(質)へ」をテーマに、お話しいただきました。前半は、キーワードに「クリニカルガバナンス」を挙げ、この文化を組織内で醸成させることがJCI認証取得の目的であったと述べています。後半は、「Quality Indicator(QI)と質の向上」をテーマに、QI指標と取り組み成果についてデータを紹介しながらお伝えいただきました。
参加者の方々からは、「JCI認証取得を通じて、組織と品質に対する文化をどう変えていこうとされているのか、はっきりと分かった」、「クォリティ・マネジメントが常に中心にあって、そのための医療管理であり、病院管理(経営)である。この考え方が大変参考になった」、「お二人とも、第一にリーダーシップとガバナンスに多くの時間を割かれたことが、印象的だった」、「自分たちの医療が、医療の質の向上や患者の予後の改善に、どの程度役立っているのか。”指標を設定して評価する”、”評価しない限りは改善しない”という言葉に、自分達に何が欠けていたのか分かった」 など、コメントをいただきました。
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